食品を電子レンジで温めたり、おにぎりを握ったり、フタ代わりとして活用したり、小分けにした食材を冷凍したりと、様々な用途で活躍してくれるラップですが、そんな便利なラップにも「添加物」が使用されていることをご存知でしょうか?
ということで、今回はラップの危険性とおすすめの無添加ラップをご紹介していきます。
ラップフィルムに使われる残念な原材料
こちらは大手メーカーのラップの原材料です。
原材料名 ポリ塩化ビニリデン
添加物名 脂肪酸誘導体(柔軟剤)・エポキシ化植物油(安定剤)
このラップの原材料には、「塩化ビリニデン」が使用され、
そして、
- 柔軟剤(脂肪酸誘導体)
- 安定剤(エポキシ化植物油)
などの添加物が使用されています。
ラップに使われている添加物の説明をする前に、ラップの原材料についてご説明します。
ラップフィルムの原材料
ラップの原材料には、主に、ポリ塩化ビニリデンやポリエチレンなど5種類の樹脂が使われています。
- ポリ塩化ビニリデン(PVDC)
- ポリエチレン(PE)
- ポリ塩化ビニル(PVC)
- ポリメチルペンテン(PMP)
- ポリオレフィン(PO)
「ポリ塩化ビニル(PVC)」などは、主に、スーパーで売られているお肉や魚などに使用されている業務用ラップで、市販されている家庭用ラップの多くは、「ポリ塩化ビニリデン」製か、「ポリエチレン」製のどちらかになります。
「ポリ塩化ビニリデン」は、ラップ自体がやわらかく、切れ味もよく、食器などにしっかり貼り付きます。
密封力が強く、酸素を通さず、においもしっかり閉じ込めてくれるので、使い勝手がよいラップです。
「ポリエチレン」は、切れ味が悪く、滑らかさはなく、器の密着性もあまりよろしくないラップです。
酸素を通し、通気性があるため呼吸をする果物・野菜の保存には最適ですが、通気性がいいがために臭いが漏れてしまうデメリットもあります。
ラップについては、その安全性にいろいろな疑問も持っている方もいらっしゃるかと思いますが、ラップから溶け出す物質についても、その1つではないでしょうか。
ラップから溶け出す物質については、内閣府・食品安全委員会によると次の通り示されています。
油性の強い食品を直接包んで電子レンジで加熱する場合、食品が高温になってポリ塩化ビニリデン(PVDC)製ラップフィルムの耐熱温度である140℃を超えることがある。油性の強い食品を電子レンジで加熱する場合は、ラップフィルムで直接包まず、食品を深めの耐熱容器に入れ、ラップフィルムは食品に直接触れないように容器にかぶせて使用する。
ポリエチレン (PE)ラップフィルムの耐熱温度は110℃と低く、熱に弱いので、油性の強い食品を電子レンジで加熱する場合は、底の深い器に入れて食品にラップフィルムが直接触れないようにカバーとして使用する
~内閣府・食品安全委員会~
つまり、ポリ塩化ビニリデン・ポリエチレンの両方に言えることは、
耐熱温度を超えると、ラップの成分が溶け出す
ということ。
なので、
肉、魚、天ぷら、コロッケ、から揚げなどの「油性の強い食品」を加熱する際は、ラップは密着させてはいけない。
ということです。
電子レンジを使う際には、どこまで温度が上がるのかはわからないので、食品を加熱する場合は、ラップは「食品に直接触れてはいけない」ということを理解し、普段から深めの器に入れて食品とラップが密着しないようにすることが大切です。
ラップフィルムに使われる添加物
続いて、ラップに使われる添加物についてご説明いたします。
ラップの添加物は、
- ラップを柔らかくする
- ラップの粘着力を高める
- ラップを切りやすくする
などを目的として使用されます。
食器にぴったりとくっついたり、切れやすいのは、ラップに使われる添加物のおかげなのです。
特に、家庭用のラップフィルムに使われている塩化ビリニデン(PVDC)には、樹脂を柔らかくするために可塑剤(かそざい)という添加剤が多量(5~25%)に使われています。
可塑剤は、そのほとんどが酸とアルコールから合成される化合物です。
ポリ塩化ビニリデンに使われる可塑剤を使ったラップフィルムから検出された成分(DINA・ATBC)には、動物実験において、一部の動物に体重減少や発がん性が認められていますが、統計的に有意ではないとして、毒性や発がん性はないと結論付けられています。
ただ、食品に直接触れるものだけに、体によくないかもしれない、体に悪いかどうかわからない、そういった物質で作られたものを使うのは心配ですよね。
そんなあなたのため、安心して使えるおすすめの「無添加ラップ」をご紹介します。
おすすめの無添加ラップフィルム
宇部フィルム NEWポリラップ
- 価格:147 円(税抜)
- 寸法:30 cm×50 m
- 素材:ポリエチレン
- 耐熱温度:110℃
- 製造国:日本製
動物実験でほとんど毒性が認められていない「ポリエチレン」製のラップです。可塑剤などの添加物は使われていません。
すぐれたガス透過性と保湿性で食品の鮮度、香り、味を守ってくれます。切れ味が悪く、器の密着性も、あまりよろしくはありませんが、添加物不使用で塩素系の原料から作られていないので、ダイオキシンの発生の心配がなく、環境にも身体にも優しいラップです。食品を直接包んだりするラップは、安心・安全なものを使いたいものですね!!
CASCATA BALANCE WRAP (バランスラップ)
- 価格:458 円(税込)
- 寸法:22cm × 20m
- 素材:ポリエチレン(エンバランス加工)
- 耐熱温度:110℃
- 製造国:日本製
安心して使えるエンバランス加工のラップです。鮮度保持効果や風味を保つ効果を付加させたエンバランスの新鮮ラップは、添加物なしのポリエチレン製です。もちろん、燃やしてもダイオキシンや塩素ガスは発生しません。包まれたものが元気・鮮度を保つラップはおそらく世界初!
ぜひお試し下さい
おすすめの無添加ラップフィルムをYouTubeでご紹介
以上、ラップの危険性とおすすめの無添加ラップでした。
今回ご紹介した内容は、YouTubeチャンネル「無添加生活」でもご紹介していますので、ぜひご覧になってください。
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