最近、スーパーでペットボトルのお茶を箱ごと買う人をよく見かけます。
「お茶はカラダにいいから」という理由で、ペットボトルのお茶を毎日水代わりに飲んでいる人も少なくありません。
実は、ペットボトルのお茶にも添加物など、体に悪影響を及ぼす危険が潜んでいるのをご存じでしょうか?
ということで、今回は、ペットボトルのお茶の危険性とおすすめの無添加ペットボトルのお茶をご紹介していきます。
ペットボトルのお茶の危険性
ビタミンCはカラダに良い!?
はじめに大手メーカーのお茶の原材料を見てみましょう。
原材料:緑茶茶葉/ビタミンC
この中では、ビタミンCが食品添加物に該当します。
「ビタミンCはカラダにいいから問題ないのでは?」と思いがちですが、カラダにいいのは、天然のビタミンCであって、ペットボトルのお茶に入っているのは、化学的に合成されたビタミンC。
その正体は、酸化防止剤で、L-アスコルビン酸という食品添加物になります。
この添加物は、変色防止や酸化防止の効果があるとともに、茶葉の加工や抽出の段階で失われてしまうビタミンCを補うため、わざわざ後から加えられた添加物です。
天然のビタミンCには、がん細胞を活性する活性酸素の発生を抑える酵素が含まれていますが、化学的に合成された人工のビタミンCは、活性酸素を大量に発生させてしまいます。
厚生労働省によると、1日に必要なビタミンCの摂取量は100㎎と定められています。
この摂取量は、PBのお茶1本分に相当するため、ペットボトルのお茶1本で1日のビタミンCの目標摂取量に達してしまいます。ビタミンCは他の食品などからも取れるので、過剰摂取となってしまいます。
ましてや、活性酸素を大量に発生させる合成ビタミンCを過剰摂取することは避けたいものですね。
残留農薬の問題
ペットボトルのお茶の危険性は、この「合成ビタミンC」だけではありません。
お茶を水代わりに飲むことをお勧めしないもうひとつの理由は、
使用されている茶葉の残留農薬の問題です。
茶葉の栽培には、農薬が一般的に使用されていることは有名ですが、日本で販売されている多くの茶葉からネオニコチノイド系の農薬が検出されています。
ネオニコチノイド系農薬のうち、日本で認可されている成分は次の7種類になります。
- アセタミプリド
- イミダクロプリド
- クロチアニジン
- ジノテフラン
- ニテンピラム
- チアメトキサム
- チアクロプリド
7種類すべての成分の危険性が示されているわけではありませんが、
このうち、EUが禁止を決めた「チアメトキサム」と、日本でいろんな農作物に使えるよう使用規制を緩和しようとしている「チアクロプリド」には発がん性が認められています。
北海道大学大学院獣医学研究科が
39個の茶葉の検体と9個のペットボトルのお茶の検体に含まれるネオニコチノイド系の残留農薬を測定したところ、
茶葉39個の検体からは、ネオニコチノイド系の成分のいずれか1種類が見つかったのに対して、9個のペットボトルのお茶の検体からは6種類もの成分が見つかっています。
ネオニコチノイド系農薬は、水に溶けやすいので、
お茶を抽出する際に一緒に抽出されてしまい、そのまま商品としてペットボトルに入れられてしまうのです。
ペットボトルのお茶を飲むとすぐにがんのリスクが高まるということにはならないと思いますが、ペットボトルのお茶を毎日水代わりに長期間飲み続けた人は、そうでない人に比べると、がんになるリスクは高くなることが懸念されます。
そのほか、ペットボトルのお茶を水代わりとして、飲むことをおすすめしない理由として、
- 尿路結石のリスクを高める
- 睡眠の質が落ちる
ということが挙げられます。
尿路結石のリスクを高める
尿路結石の「石」は、腎臓などにできるシュウ酸カルシウムやリン酸カルシウムなどの塊のことです。
煎茶、緑茶や紅茶に含まれるシュウ酸は、尿路結石のリスクを高めることがわかっています。
日本泌尿器科学会が編集した「尿路結石症診療ガイドライン」によると、
尿路結石の原因の70%は、食品などからのシュウ酸の摂取によるものであり、その予防法は、シュウ酸の摂取コントロールとされています。
睡眠の質が落ちる
また、ペットボトルのお茶に含まれるカフェインで、睡眠の質が落ちることも指摘されています。
カフェインは、1日100mgの摂取で睡眠の質が落ちるといわれています。
【ペットボトルのお茶のカフェイン含有量】
- 伊右衛門 濃い茶(サントリー) 120㎎
- ヘルシア緑茶(花王) 80㎎
- なだ万監修 日本茶(アサヒ飲料) 75㎎
- 綾鷹 特選茶(コカ・コーラ) 65㎎
- 黄金烏龍茶(伊藤園) 53㎎
- 生茶(キリン) 53㎎
- 伊右衛門 ほうじ茶(サントリー) 53㎎
- おーいお茶(伊藤園) 30㎎
ペットボトルのお茶の種類によっては、1~2本飲むだけで軽く100㎎を超えてしまうものもあるため、寝つきが悪い、眠りが浅くて疲れが取れないなど、睡眠に不安がある方は、ペットボトルのお茶を水分補給として水代わりに飲むことはやめた方がいいかもしれません。
以上、ペットボトルのお茶の危険性をお伝えしてきましたが、それらを踏まえて、わが家で購入している「無添加のペットボトルのお茶」をご紹介します。
おすすめの無添加ペットボトルのお茶
アサヒ飲料 六条麦茶 ラベルレスボトル(無添加・ノンカフェイン)
- 価格:110円(税込)
- 内容量:660㎖
- 原材料名:六条大麦(カナダ産)
麦茶の原点である六条大麦だけを使用した麦茶です。香料や酸化防止剤(ビタミンC)などの添加物は一切使われていません。カフェインも含まれていません。「ダブル焙煎」で仕上げることで麦の自然な甘みと香ばしさを引き出したピュアな麦茶です。しっかりとした麦の風味を味わいたい方にはおすすめの麦茶です。
※1本ずつのバラでの販売ではなく、通販や店頭でのケース販売専用商品という形で売られています。
サントリー GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶(無添加・ノンカフェイン)
- 価格:68円(税別)
- 内容量:680㎖
- 消費期限:購入日から1年4ヶ月
穀物や海藻などの7種類の素材からできた、体にやさしい麦茶です。酸化防止剤(ビタミンC)などの添加物は使われていません。麦茶独特の味は薄めで、苦味のない優しい味です。すっきりゴクゴク飲めて、しかもノンカフェインなので、お子様にもおすすめです!
まとめ
以上、ペットボトルのお茶の危険性とおすすめの無添加ペットボトルのお茶をご紹介いたしました。
残留農薬を考えると、茶葉から入れたお茶を飲むことが一番ですが、それが無理なら、なるべく「合成ビタミンC」などの添加物が入っていないペットボトルのお茶をおすすめします。
ご紹介した内容はYouTube動画でも公開していますので、あわせてご覧ください。
コメントを残す